ルリイロ。
『…で?お前はなんて返事したわけ?』
『だからっ…まだわかりませんって…わたしだって悠ちゃんと同じ高校行き…』
『だったらなんですぐ断らねぇんだよ!!』
気がついたら怒鳴っていた。
前を歩いていた人が、びっくりして振りかえる。
いきなり怒鳴られた瑠璃も、目を大きく見開いて、ピクリとも動かない。
それでも…俺は止まらなかった。
『なんで俺と同じ高校行きたいなら、すぐ断らねぇんだよ!!そんなウジウジしてるってことは、橘川行きたいんじゃねえの!?どっちなんだよ!』
自分勝手だと分かっていても、止まらなかった。
目の前に居る瑠璃を怒鳴り付けても、どうにもならないのに。