ルリイロ。
俺が喋って居る間、瑠璃は相づちひとつうたなかった。
暗くてよくわからなかったけれど、
月明かりで照らされた瑠璃の白い頬には、涙がつたったように見えた。
そんな感じに…見えただけだ。
長い沈黙のなか、瑠璃が口を開いた。
『…うん。そうだねっ。ごめん。』
『明日からは、お前はお前のペースで学校行けよ。勉強もあるんだろ?』
『うん…。わかっ…た。へへ、ありがとう。悠ちゃんも…ちゃんと宿題やるんだよ?』
『…まかせろ。』
俺は優しく、愛しい瑠璃に笑いかけた。