ルリイロ。
暗い夜道を、
ひとりでゆっくりと歩く。
小さい頃から、俺の思い出にはいつも瑠璃が居た。
毎日一緒に居た。
俺の幸せに、瑠璃は居た。
俺の幸せは…瑠璃だった。
いや…今も瑠璃なんだ。
今まで出会ってきたどんな女よりも、
瑠璃は俺のなかで光っていた。
好きだと、気付いた時には、もう遅かったのかな。
自分のなかに眠った、大切な大切な、なによりも大切な存在に気付いた、
15歳の秋。
…なぁ、瑠璃?
俺、お前と…
一緒に居てぇよ…。