ルリイロ。

すこし前までは、瑠璃のことは何でも知っていると思ったのに。
それは勘違いだったかのように、俺にはなにもわからなかった。受ける高校も、瑠璃が昨日勉強した量さえも。

毎朝交わしていた、他愛もない会話がどれだけ大切だったのか。
いまさら、わかった気がする。

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