ルリイロ。

そして、まぶたの裏に、記憶にあるかぎり全ての瑠璃の表情を反芻させた。

――瑠璃。
俺…頑張るからな。
こころのどっかでいいからさ。
応援しててくれよ?
俺はこんなに…お前を応援してるんだからさ。


ゆっくりと目をあけると、お守りをいつも持っているスクールバックにくくりつけた。

受験のお守りではない。
でも…俺にとっては、最高の味方だった。
瑠璃が、そばに居るような気がした。



その時。

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