ルリイロ。

瑠璃は、少し顔をほころばせながら言った。

『…悠ちやんが、月山高校に、無事合格しますように。』

俺は瑠璃をみた。
白い息を少し吐き出し、にっこりと微笑む瑠璃。

泣きたくなった。
心から…瑠璃を好きだと思った。








『…悠ちゃん…?』

気付くと、瑠璃を抱き締めていた。
瑠璃は身体を硬直させ、戸惑っていた。
俺はおもいっきり瑠璃を抱き締めた。

そして、ゆっくりと身体を離した。

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