『桜』と『はちみつ色』の君 【短編】
「「あ、もしもし、お母さん?・・・うん。会えたよ。
・・・え?ち、違うって・・・」」
話していると、僕に替わってくれない?と合図する。
「「お母さん、ちょっと替わってて言ってるから替わるね。」」
「「・・・先程はありがとうございました。・・・はい。
あのー、それでですね、もう少し椿さんにをお借りしてもよろしいですか?
・・・はい。もちろんです。では、失礼します。」」
電話を切り、携帯を返す。
「ちょっと連れて行きたい所があるんだ。一緒に来てくれる?」
少し歩くと、
『関係者以外立入禁止』の看板がある広場に着く。
蒼一朗は躊躇いもなく入っていく。
辺りを見渡すと、砂利の山やら、まだ植えられてない木々などがある。
どうやら、造園の資材置場らしい。