奴隷と悪魔
第三章 『好き』

告白




《♪~♪~♪》


 メール?


 芭衣ちゃん・・・、と深君?


 ていうか私また寝てた!?


 ケータイを開いた。


 え?


 この内容、さっきの私の夢で芭衣ちゃんと深君が言ってた・・・。


 こんなこと、あるんだ・・・。


 私、諦めちゃ、駄目なのかもしれない。





 「深君、芭衣ちゃん。私、告白してくるよ!」



 だめかもしれない。


 ううん。


 かもじゃなくて、絶対。


 でも、深君と芭衣ちゃんがくれた勇気を、無駄にしたくないから。


 それだけじゃない。


 私の想いをちゃんと伝えたい。







「ん・・・?」


ガチャガチャッ


ガチャッ


 ん?


 ど、どーしよう?!


 鍵がしまってる!


 屋上には、二つ戸がある。


 私は寝てる間に一枚目の戸と二枚目の戸の間にとじこめられてしまった。


 どうすればいいんだろう。


 ここから抜け出せなきゃ、茉里唖に告白ができない。


 今日中に告白したい。


 なんだか、今日じゃないとだめな気がする。




 今は・・・。



「22時。間に合うかな?あと2時間で茉里唖の家につくかな。茉里唖の家、結構遠いんだよなぁ」


 さっそく弱音。


「ううん!間に合わせる!よしっどうにかしてとりあえず屋上からでなきゃ!」



 私はここからでる策を考えた。








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