奴隷と悪魔

～１時間後～


「はぁっ・・・。やっとでれた！」


　今何時？


「２３時・・・」


　ここから茉里唖の家まで歩いて大体・・１時間はかかる。


　でも、なんとか今日中に・・・。


　最初っから最後まで走る！


「よし、行こう！」



　体力には、少し自信がある！


　だから大丈夫。


　今日中に伝えたい。


　茉里唖に告白したい！


　私は走った。







～３０分後～


「はぁ・・・はぁっ・・・」


　あと３０分。


　間に合うかな。


　ううん。間に合わせる！


　もうちょっとペース早くしたほうがいいかも。







～走り出してから５０分後～


　あともうちょっと。


「はぁっ・・・はぁっ・・・」


　呼吸がうまく出来ない。




　やっと茉里唖の家だ。


　急いで玄関のチャイムを鳴らす。


『はい』


　でたのは女の人。


　茉里唖のお母さんだ。


「あ、あのっ夜分遅くすみません！霧越美衣菜です！あ、のっ茉里唖っ・・・君いますか？！」


『あら、美衣菜ちゃんね。茉里唖なら近くの公園に散歩にいったわよ』



「わ、わかりました！ありがとうございます！」


　公園・・・。


　たぶんあそこだ。


　私が知ってる、あの公園。


　２，３分でつくかな・・・。


　今何時？


「２３時５５分」


　間に合う！


　私はまた走り出した。