奴隷と悪魔





「え・・・?」


 茉里唖は驚きを隠せないでいる。


 言った・・・。



 やっと言えた。



「美衣菜が・・・俺を好き?」


「うん・・・っハァッ・・・はぁ・・・」



「茉里唖はもう私のことなんて、嫌いになっちゃったかもしれないけど、私は茉里唖のことが好きなの!」



「・・・」



「芭衣ちゃんと茉里唖が一緒にいたときもっ、その前から、奴隷扱いされてた時からずっとっ・・・」



「茉里唖はもう、私のことなんて、好きじゃないよね。私今日嫌いって言っちゃったし。でも私は言えただけ充分だからっ・・・。それじゃぁ私、行くね」



 私は公園から出ようとした。






「美衣菜!!」



 茉里唖の大きな声が聞こえた。


 ひさしぶりに、茉里唖の大きな声が聞けた。




「本当に告れただけで満足なのかよ」



「・・・」



「本当に両想いじゃなくてもいいのかよ」



「・・・っ。だって仕方ないじゃん!私はそれ以上望んだら、絶対によくばりになっちゃうから!ほんとは両想いがいいよ!告白しただけじゃ、満足しないよ!でもっ・・・。茉里唖が私のこと好きじゃないってわかってるのに・・・っ。そんなこと望めないよ!」




「・・・・・・俺は」








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