奴隷と悪魔




「いっ」



「痛い?つらいならやめてもいいよ?」



「や、やめ・・・ないっ・・・」



「大丈夫?」



「うん・・・っ」





 茉里唖の顔をちゃんとみる余裕なんてない。


 でも、茉里唖の綺麗な甘い声、少しだけ荒い息がなんだか心地いいな・・・。





「っ・・・」




 痛い。



 痛いけど、これが茉里唖を『好き』っていう証拠なら、少しくらい大丈夫。



 茉里唖が・・・好きだから・・・。



「美衣菜っ・・・。好きだよ・・・」



「私も茉里唖のこと好きっ・・・」




“チュッ・・チュクッ・・”



「んん・・・っ」



 甘いキス。



 茉里唖の熱。



 『好き』っていう言葉・・・。



 なんて気持ちがいいんだろう。



 『好き』って言われるのが・・・、


 甘いキスをするのが・・・。









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