奴隷と悪魔




 好き・・・。


 好き。


 大好き。


 茉里唖のことが・・・好き!



 言葉で表せれないほど好き!



 大好きなんだ・・・。


 伝えて良かった。


 芭衣ちゃん、深君、ありがとう。





「ん・・・」



「おはよ。美衣菜」



「え、あっえと・・・おはよ」



 なんだか恥ずかしいな。



 昨日は私茉里唖と・・・。



 考えるだけで恥ずかしい!



 茉里唖と顔があわせれない。


 茉里唖は平然としてるけど恥ずかしくないの?


「ねぇ茉里唖」


「ん?」


「恥ずかしくないの?」


「・・・クスッ」


 えっなんで笑って・・・。


「恥ずかしいよ。美衣菜は俺よりもっと恥ずかしいんだ」


「うん・・・」


「クスッ」


 また笑う!


 なんでそんなに笑うの?


「可愛い」


 そう言って茉里唖は私をギュッと抱きしめた。



 なんかいいな。


 こういうの。


 なんというか。


 幸せ?



「!?」


 いきなり茉里唖が私の頬に何かをあててきた。



 視線を頬の方に向けると、小さな兎のストラップがあった。



「え?」



「やる。この前買い物行った時、美衣菜っぽいと思ったから・・・」



 頬を赤らめながら茉里唖がいった。



 か、可愛い!!



 茉里唖からの初めてのプレゼント!


 嬉しすぎる~っ♪


 そして真っ赤な顔の茉里唖も可愛い!!



「可愛くねえし」



「え?」



「声に出てんだよ。ばーか」



“チュッ…”


「んんっ」


「おしおき。」



「あ、ありがとっ。茉里唖っ」


 私、何もないけど・・・。


「お返しとかいらないから」


「へ?」


「お前考えてることすぐわかる」


 あ、ははー・・・。



 もう嬉しすぎてやばい!


「あれ?これ・・・」


「ん?」



「茉里唖がもってるのに似てるね。お揃いみたい!」



「・・・」


 ?


 どうしたんだろ、黙っちゃった。



「はぁ・・・。どーして気づくかなー」



 あれ?茉里唖、顔赤い・・・。



「もしかして、気づいちゃだめだった?」


「・・・当たり前だろ。恥ずかしすぎる」 


 か、わいい・・・!



 一生大事にします!!








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