奴隷と悪魔
~学校~
あ!
芭衣ちゃん。
「茉里唖、私話してくる!」
「ああ」
勇気を出して──。
「おはよう!芭衣ちゃん」
「・・・美衣菜・・・」
返事をして!
「おはよう!美衣菜」
「うん!」
よかった!芭衣ちゃんがまた仲良くしてくれる!
「私ね、美衣菜がもう話しかけてくれないと思ったよ」
「私は芭衣ちゃんが大好きだもん。そんなことしないよ!」
「あははっアリガト。美衣菜、私も大好き♪」
「あはは♪」
茉里唖、私芭衣ちゃんと仲直りしたよ!
茉里唖にはやく伝えたいなぁ。
「芭衣ちゃん、私ちょっと茉里唖のトコにいってくるね!」
「うん、行ってらっしゃい♪」
「茉里唖ー!」
「美衣菜?」
「あれー?あのこお前の彼女?」
「そうだよ」
「めっちゃカワイーじゃん!てか一回あのコとお前と生徒会長と白能美ってやつがなんかやったんだろ?」
「・・・さぁなー」
「なんだよそれ!」
「茉里唖ー!芭衣ちゃんと──・・・」
“グイッ”
「きゃっ」
「ん・・・っ・・・」
茉里唖が突然私にキスをしてきた。
「(ボソッ)今アイツの話はしないで」
「(ボソッ)え?なんっんん・・・」
「(ボソッ)理由はあと」
「(ボソッ)・・・わかった。んんっ。はぁっ・・・」
「ちょ。お前ら人の前で何いちゃついてんだー!!」
「彼女のいないお前がかわいそうだからせめてキスシーンを見せてあげようかと思って(笑)」
「てめぇふざけんなーっ」
「あはは♪おもしろいねっ。えと・・・、黒川くんだよねっ」
「え・・・。あ、そーです!」
「よろしくね」
「よ、よろしくです」
あれ、なんか茉里唖少しふくれてる・・?
どうしたんだろ?
「美衣菜行くぞ」
「あ、うんっ」
「じゃーな。黒」
「おう!」