奴隷と悪魔

強想




“カサッ”



「ん?」



 授業が終わった後に気がついた。


 ポケットの中に何か手紙が入っている。



【美衣菜へ☆

  今日の昼に屋上でお弁当たべよう♪

             芭衣より☆】


 芭衣ちゃんだ!


 なんでわざわざ手紙?


 なにか悪いことでもあるわけでもないのに。


 でも、ま。


 久々の芭衣ちゃんとのお弁当だから、ちょっと緊張するけど、楽しみ!




~昼食時間~


“ガチャッ・・・”


 屋上のドアをあけると、柵によりかかってる芭衣ちゃんがいた。


「芭衣ちゃん!」


「あっ美衣菜っ」


「食べようか」


「そうだね」


「なんでわざわざ手紙でよんだの?」


「えっとー。なんかまだ噂をしたがってる人がいるから、さ。一応なんか言われると嫌じゃん?だから・・・」


「そっか。有難う。私全然そういうの気がついてなくって・・・」


「ああ。いいのいいの。気にしないで」


「うん。わかった」





 噂──・・か。


 あの出来事の噂はまだ残ってるのかな。







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