奴隷と悪魔




~次の日~



 今日は芭衣ちゃんと私で学校に行くことにした。


 茉里唖は深君と一緒に学校に行った。
 

 私は深君の家は知らないけど、茉里唖はいつ知ったんだろう?


 ていうかいつの間に仲良くなったんだろ?


 そんな疑問を抱えながらも、私は芭衣ちゃんとの登校に集中させた。


 私がうわの空になっていたら、せっかく芭衣ちゃんと一緒にいるのに、芭衣ちゃんがまた元気をなくしちゃう。


 それに、私が思わず深君の話をしてしまったら大変だから、集中しなきゃ。




「あっ!もしかして今日就学宿題あった!?」


 私はワザと忘れたようなフリをする。


「うんあるよー。また忘れてたの?美衣菜。数学はいつも忘れるよねーっ。仕方ない。見せてあげるっ」



「ありがとーっ」



 実は私は数学はほとんど話を聞いていないので宿題なんてあることはわからない。


 でも今日は本当にやってきた。


 茉里唖がうるさかったし。


 先生の授業なんか聞かなくたって自分で勉強したほうがよくわかる。


 だから数学の時間はほとんど聞いたフリして寝てる。









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