奴隷と悪魔





────放課後


 今日深君はひとつも授業をうけないでさぼっていた。



 どこに行ったんだろう?



 一緒にいたら気まずいからあんまりいたくないんだけど。



 何かあったのかもしれない、さがしてこよう。







────





 どこいったんだろう?



 もう一時間くらいさがしてるのに、深君がみつからない。



 家に帰ったかな。



 もう放課後だしなぁ・・・。



 でも、なんかわかんないけど、深君はまだ学校にいるような気がする。



 どうしてだろう?



 私、深君のことどう想ってるの?



「きゃっ」



“ドンッ”



 私は何かにひっかかって転んだ。



「いったーって、深君!?どうしたの!?」


 どうして深君がここに倒れて──。



「深君あつい!熱あるよ!?」



「あ、ああ・・・・・・」



 深君はねむってしまった。






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