奴隷と悪魔




 斜め後ろには茉里唖がいるのに、茉里唖と話すことができない。



 とてもつらい。



 休み時間には芭衣ちゃんや、きっと雨君も来るだろうから、話すことはできない。



 だから、授業中に雨君のこととか色々聞きたかったんだけど・・・。



 どうしよう。



 今度芭衣ちゃんに席替えてもらおうかな。


「・・・!霧越!また何をやっているんだ?!」



「いたっ…」



 先生に教科書で頭を叩かれた。



「いたっじゃない!授業に集中しろ!・・・問4、とけ!」



「えっ・・・。えっと・・」



 ノートに計算を沢山していく。



 えっと、あ、れ?



 ここがこうで・・。



「あっでた!X=5!」



 先生は驚いた顔をしている。



 どうしたのかな?



 おもいっきり間違えたかな?



「あの・・・せん・・せい?」



「お前・・・。やればできるじゃないか!ちゃんと授業に集中しろよ」



 あ、あたってたの?



 ていうかあたっててもそこまで驚くことじゃないよね。



 なんか私ほかにしたかな?



 すると後ろから



「(ボソッ)すっごいねー!美衣菜!10秒もたたないで答えをだしちゃうなんてっ。この問題結構時間かかる問題なのに・・・」


「えっ?そうなの?」



 私って以外に勉強できたんだぁ!



 私すごいかもっ。



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