奴隷と悪魔
第四章 『秘密』
歩波
“ガチャッ”
私は静かに屋上の戸を開けた。
するとそこにいたのは、茉里唖ではなく、歩波くんだった。
「歩波・・・くん・・・」
「あ、美衣菜」
「何してるの?」
「お昼寝♪」
「もうすぐで授業始まるよ?」
「あぁサボろっかなー」
「だめだよ!ちゃんと授業受けないと」
「ぇえー。じゃぁ、美衣菜がぎゅーってしてくれたら受けようかな」
はっ?
そんなことするわけない!
「じゃ、じゃぁ受けなくていい!バイバイ!」
私は戸に向かって走った。