奴隷と悪魔




「歩波君!?」



「こんばんはー♪美衣菜」



「え。あ、こんばんは…」



 な、なんで歩波君が…?



「あのね」



 戸惑っている私に、芭衣ちゃんがクッキーと飲み物を渡して話し始めた。



「美衣菜がずっと沈んでるのは私悲しいから、元気な雨君を呼んで少しでも気持ちが軽くなればいいなぁって思ったの。…め、迷惑だったかな」



 芭衣ちゃん…。



「迷惑なわけ、ないよ。ありがと…」



「良かったー!!」



 そう言って芭衣ちゃんは私に抱き付いて来た。



「あはは。でも歩波君と会ったばっかりだったのに、もう芭衣ちゃん仲良くなったの?」



「まあねっ。私知らない人とはすぐ友達になりたいの♪」






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