奴隷と悪魔



ど、どうしよう。心の準備全くしてなかった。


まさか茉莉唖が朝練にでてるなんて思わなかったし。


さすがにこの騒ぎだから芭衣ちゃんも茉莉唖のことをすぐ見つけたらしい。


「どうする、美衣菜」


どうしよう。この場から早く立ち去りたいけど、朝練もあるし…。


「とりあえず、練習してる女子にうもれる!」


「よし、じゃあなるべく私の後ろに隠れててね。いこ!」


そう言って芭衣ちゃんは朝練をしている女子の所へ走っていった。


私も置いて行かれないように走っていく。


茉莉唖が気になる…。


でもだめだ。見たら泣く。


見るな、とにかく今は隠れるんだ。


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