奴隷と悪魔




「とりあえず、今日は帰れ」


 
「・・・わかった。かえるね。明日は絶対学校いきなよ?出席日数たりなくなって留年しちゃうからっ」



「俺に指図すんな。じゃーな」



「あ、あともうひとつ!」



「何?」



「どうして私が悪魔って言ってても怒らないの?」



「え・・・」



 え?



 茉里唖が動揺してる。



 気のせいかな、少し顔赤いような・・・。



「茉里唖?」



「別に。特に意味はない。奴隷の特権とでも思ってれば?それくらい許してやらないとな?」



「なっ!奴隷っていうな!」



「はいはい。じゃーな」



“バタンッ”



 超上から目線!



 俺様すぎるよ・・・。



 私だけ特別なのかなって少し期待しちゃったのに。


 
 結局奴隷かぁ・・・。



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