奴隷と悪魔
はい──!?
昨日あんたが私の家に来てつらそうだったから看病してあげたのにそれはないでしょー!?
ということを私は茉里唖に伝えた。
「ああ。そーだったのか。熱で意識朦朧としててわかんなかった」
それじゃあ茉里唖が昨日私の家に来た理由はなんとなく?
あ、そう。
って、何がっかりしてるの、私。
「ねぇ茉里唖」
「ぁあ?何この俺様を呼び捨てにしてんだよ」
いつもしてるんですけど。
やっぱ熱でおかしくなってる。
「じゃぁなんて呼べばいい?」
「茉里唖様」
聞かなくてもわかってた。
茉里唖がそう言うことを。
でも私はいいたくない。