奴隷と悪魔




 教室に着いた。


 黒板には席は自由と書いてあった。


 私は秀才君に、「隣同士で座ろう」といわれたので、そうすることにした。


 周りの目が痛いが気にしない。


 今はそれよりもあの嫌な二人の顔を見ないのに必死。

 
 ・・・。


 あの嫌な二人は、私と秀才君の後ろに座ってきた。


 最悪・・・。


 ワザト?


 茉里唖はどうかしらないけど、きっと芭衣ちゃんはワザト。


 まぁ、無視無視!


「霧越さん」


 私が後ろ二人のコトを気にしていると、秀才君が話しかけてきた、


「な、何?」


「よろしく」


 と、やさしい顔と声で言ってきた。


「よろしく♪」


 私もなるべく明るく答えた。


 はっきりいって後ろの二人がまだ気になる。


 芭衣ちゃんの声とか五月蝿くてよく前に聞こえる。


 五月蝿い。


「あ、あの・・・しゅうさ・・っ≪じゃなかった・・≫沙神くんっ」


「ん?」





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