奴隷と悪魔





「せっかく隣だから呼び方下の名前にしよっか」


 私は思い切ってしたの名前で呼ぶことを提案。


 沙神君は、少し戸惑ったけど、「いいよ。美、美衣菜・・・さん」と言ってくれた。


 少しぎこちない。


 でもやっぱり優しい。


 スグにOKしてくれたしね。


「下の名前だからサン付けいらないよ!深君」


「う、うん・・。でも美衣菜は君つけんの?」


「君はいいでしょ♪」


「いいの?ってか今俺サン付けしなかったよね?」


「うんっしなかった!これで仲良し♪」


「ハハッ。だね」


 優しい深君・・・。



 楽しい会話は久しぶりだな・・・。


 2ヶ月くらいズット茉里唖たちのこと無視しようと頑張ってたから。



 嬉しいなぁ・・・。


 クラスが茉里唖たちと一緒なのは嫌だけど、こんな楽しい会話ができるならそんなこと大丈夫かな。


「深君。有難うね・・・」


 私が突然お礼を言ったので、深君はビックリしていた。


「なにが?」


「色々と・・・」


「・・・そっか。」


 深君がそういうと、自習のチャイムがなったので、私と深君は自習を静かに始めた。


 何も聞かないでくれて有難う。


 今あの二人のコト話したら、またなきそうになったかも。

 
 深君も私がまた泣くって想ったのかな。


 そういうとこも優しい。


 ホント色々と有難う。




 


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