奴隷と悪魔
~1時間後~
「な、何なの!?コイツ。ずっと殴ってんのに・・・。怖すぎ!行こう皆!」
「う、うん・・・」
やっと消えた・・・。
1時間も殴られてたんだ、私。
「び、美衣菜・・・。なんで抵抗しなかったの?!」
「しても、意味ないから。 あと、なんか殴られたい気分だったから・・・」
「そ、そんな・・・」
「あのさ。このこと、茉里唖に言っちゃダメだよ?絶対に・・・っ」
「う、うん・・・」
「それじゃぁ、私行くね」
「ま、待って!」
「?」
「あ、ありがと!!!」
「ううん」
私は教室に行く気分になれず、そのまま家に帰った。
鞄は学校に置きっぱなし。
でも、こんな姿深君とかみたら、絶対に心配しちゃうから。
深君に心配されると、なんだか申し訳ないカンジになる。
だから・・・。
それに、
茉里唖と芭衣ちゃんは付き合ってなかった。
私はなぜかホッとしてしまった。
きっと私はまだ、茉里唖のことが好きなんだ。
深君。
私どうしたらいい?
深君にホントに申し訳ないよ・・・。
せっかく私にやさしくしてくれてるのに。
私は
まだ茉里唖が好きだよ・・・!