奴隷と悪魔



 パソコンでもしようかな。まだ熱あるけど。

 
 私はパソコンのスイッチをいれた。


 私はスイッチをいれたらいつもメール画面を見る。

 
 ん?


 誰かからメールが・・・。


  『美衣菜へ


    ごめんね・・・。

           芭衣より』



 芭衣ちゃん・・・。


 短い文章。


 でも、本当に謝ってるんだなってカンジ。


 どうしてパソコンに送ってきたのかな。


 

 ちょっとだけ不思議なのは、今まで芭衣ちゃんが茉里唖につきまとってても茉里唖は何もいやそうにはしなかったのに、なんでいきなり?


   『芭衣ちゃんへ


     もういいよ。でもちょっと聞いていい?

     なんでいきなり茉里唖と一緒にいなくなったの?
   
                           美衣菜より』

 すると、すぐに返信がきた。


   『美衣菜へ

     わからない。

     私はいきなり、「お前うざい。うせろ」っていわれたから・・・。
     
     きっとね?芥川君は美衣菜のことがすきなんだよ。
     
     だから私と一緒にいる芥川君をみて美衣菜泣いてたでしょ?
     
     生徒会長とも一緒にいるの多くなったし・・・
                            芭衣より』


 茉里唖が私を好き?


 それは本当なの?


 芭衣ちゃんはきっとって書いてる。


 茉里唖の気持ちが知りたい。


 でも、深君のことはどうすればいいんだろう?


 深君は優しくしてくれた。


 私は深君を傷つけてしまうかもしれない。


 ううん。


 もう傷つけてるのかも。

 

「・・・どうしよう・・・」


 


< 89 / 240 >

この作品をシェア

pagetop