奴隷と悪魔
違心
次の日
私は学校へ向かった。
昨日沢山寝たから熱はすっかり下がった。
そして、玄関で深君の姿を見つけた。
「おはよう。深君!」
私は迷わず声をかけた。
「あっおはよう。美衣菜」
深君も戸惑わずに応えてくれた。
昨日別れたけど、いい友達として、一緒にいよう。
そう決めた。
「一緒に教室いこっか」
「うんっ。行こう!」
私と深君は、二人で教室に向かった。
“ガラッ”
私は教室の戸を開けた。
すると、また何かで一部がざわついている。
どうしたんだろう?
「ねぇ深君、どうしたのかな?」
「わからない。でも芥川と白能美のことではないと想う・・・」
深君の予想は当たった。
今回のざわつきは、茉里唖と芭衣ちゃんのことじゃなかった。
・・・私と・・・深君と・・・茉里唖のことだった。