奴隷と悪魔
「あのっ!!ちょっときてくれる?」
私は勇気をだしてあの人に声をかけた。
あの人は・・・。
なんとかついてきてくれるようだった。
皆はざわついてるのに必死だったから、私とアノ人が教室から出て行ってることには気づいていない。
深君には、『ちょっと話してくる』と言って教室からでた。
「何・・・?」
あの人は、ちょっと戸惑ってるかも。
「あの。なんでざわついてるのかわかるかなって想って・・・」
「・・・」
む、ごん・・・。
「何でそんなこと俺に聞くんだよ。俺だって関係してんのに」
「で、でも。何か知ってるとおもって・・」
「ふーん・・・」
聞けないかな?
でも教えてほしい。
知ってるかどうかなんてわかんないけど。
理由知ってるか、って聞きたかったのもあるけど、
話したかった。っていうことが一番強いかも。
「やっぱ知らないかな?茉里唖は何か知ってるかなって思ったんだけど・・・」
「・・・知ってる。少し」
「本当?じゃぁ教えて!」
「いーけど。別に」