小悪魔な私
報告会
次の日、学校に行くと乙葉が手を振りながら駆け寄ってくる。
「雫、昨日どうだったの?」
「どうだったって?」
「またまた、ヒロ君と抜け出してたじゃんか」
乙葉は、私の耳元に顔を近づけて小声で聞く
『もうヤったの?』
私はゆっくりと乙葉の方を向き、笑顔で頷いた。
「はやっ!!やっぱり小悪魔に落ちたか。雫は百発百中だからな」
「そこ感心するとこ?それより、乙葉は?」
珍しく乙葉は顔を赤くさせて少し俯くと、私にピースサインをした。
「えっ?!もしかして……」
「我慢出来なくて告白しちゃった。慎ちゃんオッケーしてくれて……」
真っ赤になりながら必死で話してくれる乙葉は本当に可愛くて、慎之介君の事が大好きなんだなって分かるよ。
私は嬉しくて、乙葉に抱きついた。
「おめでとう!!本当に良かったね」
って心から言った。