小悪魔な私
体育祭実行委員会のみんなでの打ち上げ。

私と勇気は一番遠い席に座った。



まるで私達の心みたいに。。。




岡田君がさりげなく私を誘う。

私達はこっそり教室を出て裏庭のベンチに座った。


「先輩……お疲れ様でした」

「岡田君こそ、頑張ったね。お疲れ様」

ニッコリといつもの様に笑顔で私の顔を覗き込んだ。


岡田君の屈託の無い笑顔に固まっていた私の心が少し緩む。



岡田君は私の手にそっと自分の手を重ねた。


「…先輩……」


そう言った岡田君の顔が近づいてくる。



私は素直に目を瞑った。


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