小悪魔な私
「ごめんね~乙葉!私、頑張るから乙葉は慎之介君と楽しんできて!!」


ごめんね~と言うジェスチャーをしながら乙葉が慎之介君の所に行った。


私は美香さんからの言葉で少し勇気が湧いた気がした。



素直に……ね。



私は元々居たテーブルに戻って勇気の隣に座る。



勇気と私だけの空間。。



私はジンジャエールを開けた。



沈黙が続く。


まるでここの一角だけ異空間の様な静けさなんだ。


そんな状況にくじけそうになった私は、もう一度美香さんの言葉を思い出して自分に言い聞かせた。


「あの……勇気…」

「なに?」


冷たい視線が突き刺さる。

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