小悪魔な私
シュンとする私をフォローして

「どうせ今日はみんな泊まるでしょ?ここ洗濯機もジャージも有るからさ、勇気君浴びてきて」

「じゃあ…お言葉に甘えて…」


勇気は軽く頭を下げると私を見ずに階段の方に歩き出した。


「雫ちゃん、ここは大丈夫だから着替えを出してあげて」


美香さんは着替えの場所を私に教えてから、素直にねって耳打ちした。


「えっ?!」



もしかして……勇気が好きなのバレてる?!



私は恥ずかしくて駆け足で勇気を追いかけた。


階段を少し降りた所で勇気に追いつく。


「勇気、ごめんなさい」


私は肩で息をしながら素直に謝った。


「もう、いいよ」


そう言って私に構わず階段を降りていく勇気。

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