小悪魔な私
それって無理なお願い…?


いつの間にかシャワーの音が止まって居る。

ここに居たら勇気に泣き顔見られちゃうかも…

私は手で涙を拭ってから立ち去ろうとした瞬間勢いよくドアが開く。


「うわっ!!びっくりさせんなよ!!!」


勇気はまさか私が居るとは思わなかったみたいでものすごいびっくりしていた。


「ご……ごめんなさい!!勇気……服…着て!!!」


上半身裸のままの勇気に私は顔が真っ赤になる。


「暑いから無理」


私は恐る恐る勇気を見る。

久しぶりに勇気の顔を真っ直ぐ見た気がするな。

勇気は腹筋が割れていて意外と逞しく、しかも髪も濡れていて何だかセクシーだった。


又私の心がキュンとする。



「見んなよ!」

「!!ご…ごめんなさい」

ついまじまじと見てしまって居た私に冷たい一言……

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