小悪魔な私
「雫、ちっさい…」


そりゃあ勇気は178㎝も有るからそう見えるだけで、160㎝の私は普通なんだよ~~!



私は勇気を見上げて


「ちっさくないもん」


そうほっぺたを膨らまして言った。



「…可愛い……」



そう言った勇気は私を引き寄せ抱きしめた。



なに?いつもの勇気と違うから調子狂うよ。。


私はドキドキしたまま勇気に聞いた。

「勇気、寝ぼけてるんじゃない?」

「起きてるよ」

そう言いながら抱きしめている腕がいっそう強くなる。



何で勇気は私に期待させるの?

あきらめられなくなるよ……



私は勇気を突き放した。







「好きでも無い人に……こんな事しないでよ。。


私…勇気の事……どんどん好きになっちゃうよ……」






言っちゃった。。。



私は目に涙が溜まり勇気の顔がぼやけた。

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