小悪魔な私
「雫は?どうするの?」

みんなの視線が私に集まる。

「正直まだ決めてないんだよね…」

っ言うかぶっちゃけ実感が無いんだ……

自分が何をやりたいとか考えた事が無かったし、小さい頃からの夢はバレエリーナ……なんて明らかに現実からかけ離れた夢だったからな~



「でも、な~~んか寂しいね」


美穂がため息をつきながら呟く。

「このまま高校生で居たいよ」

紗耶香が本音をポロリとこぼす。

多分、みんなの本音……



みんな同じ気持ちなんだね。


ちょっとしんみりしちゃったけど、みんな不安なんだって分かったから話せて良かったな。


授業を始めるチャイムがなり、私達は急いで教室に戻った。



こんな事も、あと少ししか出来ないのはすごい悲しいな……

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