小悪魔な私
放課後、久しぶりに勇気と帰った。
こんなささやかなデートでも嬉しいんだよね!

だって、勇気と手を繋ないだも一週間ぶり位なんだよ。


毎日顔を合わせるのに、どんどん勇気が遠くなって行ってしまう気がする。


会えない日は……すごい寂しい……


「久しぶりだよね」

「ごめんな、雫」


勇気は私の手を引き寄せておでこにキスをする。

やっぱり勇気が好きって実感しちゃうよ。


「大丈夫、勇気が頑張っているの分かるから」


「……本当に?」


勇気は私の顔を覗き込む。


「雫はすぐ顔に出るな。1人で抱え込むなって言っただろ?何が有った??」



勇気はやっぱり魔法使いだ……



私は勇気の腕を掴んでギュッと抱きしめる。


……離れたくない



本当は不安なんだもん……



将来の事も勇気との距離も……


< 204 / 306 >

この作品をシェア

pagetop