小悪魔な私
私は昼間みんなで話した将来の事や、自分が勇気に置いて行かれるみたいで不安だった事とか全部話した。


勇気は一呼吸置くと、



「そんな気持ちにさせてごめんな」


と言って軽いキスをした。


それでも久しぶりに勇気を感じた体は、電気が走ったみたいに敏感になる。


唇を離した勇気が私に質問をする。


「雫…俺が弁護士を目指した理由知ってるか?」


「理由??しらない…なんで?」



「お前だよ、雫。」



わ…私?!そんな事聞いた事がないよ!!!


勇気は話を続ける。



「あの時お前が前イジメられて傷ついている姿を見て、お前を助けられない自分の無力さを…不甲斐なさを悔やんだんだ」



大きく息を吸うと



「雫……お前は俺が一生守るから。だから置いていかない、一緒に同じ道を歩んで行こう」


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