小悪魔な私
私は俯きながら涙を流した。


「あらあら、泣かないの」


お母さんは私の涙を拭って



「それに、勇気が来てくれたらお母さんも嬉しいし!!」





あ~~~涙を流した私がバカだった!!



私は泣きながらお母さんに抗議した。


勇気はそれを見ながら楽しそうに笑っていた。



「勇気君、今日泊まって行きなさいよ」

と言うお母さんに

「ダ…ダメだよ!!勇気忙しいんだからね!!」


と断固拒否。。


お母さんなにしでかすか分からないんだもん!

「そう?」

と、寂しそうなお母さんに


「ありがとうございます。又、是非とも遊びに来ます」


と悩殺的な笑顔で答える勇気。

みるみるうちに明るくなるお母さんの顔は恋する乙女状態。


名残惜しそうに玄関から手を振るお母さんには私なんか見えてないっぽいな。


私は勇気を途中まで送るねって言い残して勇気と歩き出した。
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