小悪魔な私
「もしかして、原宿で会った人?」

「うん。実は昨日、兄貴に付いてきてもらって事務所に行ってみたんだ」


悠太のお兄ちゃんは悠太と10才も離れているのだ。

もちろんイケメン。


私は昨日の用事が有るからって走って帰った悠太を思い出した。


「そっか」


そう言って悠太の顔を見た。

悠太は私に懇願する様な目で見ている。

そんな顔されたら嫌って言えないよ……



モデルってキレイな人とか沢山居るんでしょ?

芸能界って華やかなイメージだし……



私そんな人達には勝てないよ。。。



それを察してか悠太は


「紗耶香、心配しなくても俺には紗耶香しか居ないから」


そう言って私を抱きしめた。



私は顔を上げて

「本当に?」

って気いたら



「絶対に絶対に絶対!!」



そう言って唇を合わせた。
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