小悪魔な私
次の日いつもの定位置で又ため息をついている私。


昨日から何も変わっていない……


キャピキャピと騒いでいる下級生を見ていると、なんだか昔の自分を見ているような気になる。



あの時は楽しかったな。。



悩み事なんて無くて合コンばかりして、ただ毎日が楽しかった。


こんな悩みを抱えるなんて思ってもみなかった。



はぁぁぁぁぁぁ~~~~~



私はひときわ大きくため息をつく。

すると、ポンと肩に手を置かれる。


「どうしたの?ため息なんかついてさ~~」


クリクリした目が私を見つめる。


「なんだ雫かぁ」

「何だって事は無いじゃんか!!」


そう言った雫はほっぺたをプクッと膨らまして私に抗議する。


悩み事なんて無さそうな純粋な顔をして私を見ている。


でも、雫は小悪魔だからそう見せているのかもしれないけどね(笑)


「相変わらず小悪魔だなぁ~」

「えっ~~そうかな?」

「悩み事なんて無いでしょ」


私は聞きたかった事をさりげなく聞いてみた。

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