小悪魔な私
「不安だよ」




雫はコーヒー牛乳を飲みながら当たり前の様に答えた。


「へっ?じゃあ何で平気で居られるの?」


「平気じゃないけどさ……今焦っても仕方ないから」




「雫は…何で……そう言う気持ちになれたの?」



雫はコーヒー牛乳を飲み終えたのかたたみ始める。



「ん~~勇気のおかげかな…素直に気持ちを話したの。会えないし不安だったし……そしたらさ…」


雫は私から目線を逸らして教室の中の勇気を見ながら





『雫には雫のペースが有るし俺には俺のペースが有る。

俺が将来の夢を持てたのは雫が居たからなんだよ。

大切なのは将来の夢じゃなくてその過程なんじゃないの?
だから焦ることない、雫は雫で良いんだよ』



って勇気が話してくれたんだって教えてくれた。




…勇気……雫に本気なんだな。。。




それがすごく伝わってくる言葉。




…悠太は……?



私の心の闇を取り払ってくれるのだろうか?

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