小悪魔な私
―――――バンッ

思いのほか強く開いてしまったドアの音にビックリして、教室に居た数グループが一斉にこっちを見る。


ある1つの男子グループに目がいく。

私はそっちの方に歩き出した。



「おう、紗耶香どうした??」

悠太が私に手を振った。


でも、すぐに私の異変に気が付いたのか

「何か有ったのか?!」

と顔を覗きこんできた。


「ちょっといいかな?」

そう言うと悠太の返事を待たずに悠太の腕を引っ張って行った。


「お…おい……おまっ!」


いきなりの事で状況がつかめない悠太はあわあわしていた。


私は人の居ない所まで来ると立ち止まった。


急に立ち止まった私に驚き私にぶつかる寸前で止まる悠太。


「どうしたんだよ、紗耶香おかしいぞ?」

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