小悪魔な私
「勝手に決めんなよ……」


勇気の腕はよりしっかりと私を抱きしめた。


「ごめん……自信が無い…」


私は素直な気持ちを話した。

勇気はずっと私が一番だって言ってくれていたけど、私の問題だと思う。



「どうしても……無理か??」



私は勇気の腕の中で頷いた。



「……迎えにいくから。俺、潤子にちゃんと話すから。俺には雫しか……」


勇気のその気持ちだけで嬉しかった。


「ありがとう」


そう言った私は勇気の腕から離れる。


私は勇気の顔を見ずに非常階段を降りていった。



やっぱり振り返れなかった。



私は時計を見た。

時計の針はもう少しで重なりそうになる。


もうすぐ終わる。。。



高校最後のクリスマスイブ。



勇気と過ごす最後のクリスマスイブが……




時計の針が出会った時、私達の恋が終わった。

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