小悪魔な私
私が戻ると、不安気に顔を覗きこむ美穂と紗耶香。


「ごめんね、雫。こいつ、気がきかなくてさ」

そう言って健太を叩いた。



「違う、違うの。私が勝手に……」


「なぁ、雫……まだ勇気の事好きなのか?」


いきなりの直球な言葉に、体が固まってしまう私。


横では慌てている美穂と紗耶香。


「……なんで?」


「俺よくわからねーけど、勇気…相当雫の事好きだと思うぜ。」


何を言い始めてるのか分からなかった。



勇気が……私の事が好き??



「潤子には、ただ情が有るだけだと思うんだよな…」


乙葉も私の横から

「私も……何かそう思うよ…お互いに好きなのに、別れるなんておかしいよ」



みんな……



でも……終わったんだよ、私達。



勇気は迎えに来てくれるの?



期待しちゃうよ。。。



「みんな…ありがとう。ゆっくり考えてみるよ」


私はそう言ってみんなと解散した。


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