小悪魔な私
私は自分が置かれた状況が理解出来ないまま、何だか悲しい気持ちだけが込み上げてくる。




瞳からは大粒の涙が溢れ出して止まらない。




勇気が居ない。



あの手紙は何だったの?


何で呼び出したの?


終わりにしたかったの?


迎えに行くって言ってたじゃん……



落胆。


そしてこれが、現実。



どういう意味かは、私が一番分かっている。





苦しい……






来なきゃ良かった……






でも、これも自分の選んだ結果。






責任は………自分。






これで終わったんだ。


私は携帯に手を伸ばした。





番号を消すね。


私はアドレス帳から勇気の欄を選択した。
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