小悪魔な私
どれ位、抱き合って居たんだろう…


静かな時間。


優しい時が過ぎていく。。


ただ勇気の温もりだけ感じていた。


やっと体中に血が通った気がした。

何だかホッとする。

こんなに体が緊張してたんだって感じたよ。



先に沈黙を破ったのは勇気だった。


「…雫が…来なかったら…どうしようかと思った。俺、生きて行けねぇよ……」


正直ビックリした。


勇気も…そう思ってくれてるの?


私は少しだけ顔を上げて


「私も…」


そう言った。



「潤子にはちゃんと話した。もう会わない。」



私の中では、もう潤子さんの事はどうでも良かったんだ。

勇気とこうして、又一緒に居られる事が幸せでありがたい。

むしろ、お互いにかけがえのない存在だって思わせてくれたから……


今では良かったと思えるよ。


ってかなりポジティブかな?

< 300 / 306 >

この作品をシェア

pagetop