小悪魔な私
私の耳元で真っ赤になりながら話してくれる勇気が、愛おしかった。


私は勇気の首に抱きつきながら、そっとほっぺたにキスをする。




仲直りのキス第2段。




勇気はびっくりしたのか目をまん丸くしながら私を見つめていた。


以前は当たり前の事でも、今ならすごく新鮮に感じれるよ。


だから、別れた事は無駄じゃ無かったんだって思えるよ。





私は勇気を見つめながら、





「好き」





って言った。




「雫……可愛すぎ」



そう言った勇気は、私の耳にキスをした。


「……んぁ」



つい、甘い声が漏れてしまう。



「……ごめん、我慢できないわ」



そう言って制服の裾から入って来る手。



私の敏感な部分を知り尽くしている勇気。


みるみるうちに体中敏感になってしまうよ。


必死に勇気にしがみつく私に、勇気は優しくキスをしてくれ、



「好きだよ」



そう呟くと座っている勇気の上に乗せられ、私達は一つになった。


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