小悪魔な私
「俺、まだまだガキだけどさ、ちゃんと仕事するようになったら結婚しよう」



心地よい風が私達を祝福してくれる。



今……結婚しようって言ったよね?



勇気の口からそんな言葉が出るなんて思ってもみなかったから、本当にびっくりしたよ。



その言葉、本気にしちゃうよ。。。




勇気は私の涙を拭いながら


「だから、もう少し待っててな」


と言ってほっぺたにキスをした。


勇気の為なら、いくらでも待つからね!


私は勇気に抱きつき、広い胸に顔をうずめた。



そんな私の頭を優しく撫でながら、強く抱きしめ返してくれる勇気。


少し傾いた太陽が、私達の顔を赤く染めあげる。



これから、多分沢山の苦労があるかもしれない。

もしかしたら沢山ケンカだってするかもしれない。



それでも、私は勇気を信じてついて行くからね。



もう、迷ったりしない……



私は勇気と共に歩んで行くよ。

< 304 / 306 >

この作品をシェア

pagetop