小悪魔な私
「お前勘違いしてるから…」

「べ…別に、私には関係ないもん!!」


あ~~可愛くない!!!

勇気の前じゃ小悪魔パワーが封印されちゃうんだよね…


私が帰ろうとすると、腕を掴んで壁に押し付けられる。



―――ダンッ


「じゃあ、なんで泣いてるんだよ」

私の目からは涙が落ち頬を伝う。

勇気が真っ直ぐこっちを見ているから私の顔がみるみるうちに真っ赤になる。

恥ずかしいよ!!!見ないで…

せっかく忘れようとしてるのに……

こんな不意打ちヒドいよ……



「お前恋愛した事無いだろ。」

「は??」

「エロい事余裕で出来るのに、真剣な恋した事ないんだな」


そう言って勇気は手を離し階段を降りて行った。


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