小悪魔な私
お店に入ると、先に男の子達は来ていた。
確かに、今日は超レベル高いかも。
『乙葉、すごいレベル高いから!』
私は、乙葉の耳元に小声で囁く。
乙葉も無言で頷くと、楽しげに1人の男の子と話し始めた。
どうやら、その子が噂の慎之介君みたい。
慎之介君はかなりのイケメン君で、すごく優しそうな人だった。
「立ち話も何だからさ、席替えしようぜ」
慎之介君が気を利かせ、私達に話す。
てな訳で、乙葉はちゃっかり慎之介君の横をキープしてるし、紗耶香もさっそく目をつけた子の横に座ってるし……
早いよみんな!!
私は余った席に座る。
慎之介君の自己紹介から始まり、順番に回っていく。
私の前に座ってる彼は弘君と言う名前で、みんなからヒロと呼ばれていた。